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失業からの復活ブログ
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会社を閉鎖すると決めた時、私はまだこれからやってくるであろう試練に全く気がついてはいませんでした。

まだ、不況だとそれほど大きく騒がれてはいない時期だったので、なんとかなるだろうと思っていました。

会社の中枢で業務をこなし、経営に深く携わっていた立場でしたので、これからの会社の未来は良く分かっていたし、今、ここで廃業するのが一番の得策だということも理解していました。

実際、廃業には至りましたが、十分な資金は残ったため、役員も株主も、十分すぎるほどの報酬をもらって行きました。

……しかし私は、当時、苦しくなる経営に奔走して夜も眠れない日々を送っていましたので、それから逃げ出したい気持ちがあったのは事実です。
会社の清算業務にもずっと立い会いましたが、作業が進んでいくごとに、精神的な負担が軽くなっていくのに自分では満足していました。
「もう、こんなに辛い思いはしなくて良いんだ…」それが、その時は一番の優先事項だったのです。

仕事には自信がありました。
もともと技術屋なので計算には強く、いろんなことを経験しているので、怪しい商品のセールス以外なら、なんでもやっていけると考えていたのです。
当然、周りからの評価は高く、辞めると決まった時には、同業者からいくつか声がかかりましたが、またあんなに辛い日々が繰り返されるかもしれない……という思いがあって丁重にお断りしていました。

清算手続きが終わり、しばらくは療養のつもりでゆっくり過ごしていました。

……でもダメですね。

日ごろから良く動いていた体も頭も、じっとしていては逆にストレスになってきました。

そして、一か月が過ぎた頃、ハローワークで職を探すことにしました。

失業保険もある、蓄えもある、いくら長くても3カ月もあればまともな就職先があるだろうと高を括っていたのです。
しかし丁度、時期を悪くして、不況の波が加速していきます。
驚くほどに求人の数が無いのです。
そして年齢の壁です。

ハローワークでは、特に理由が無い限り求人に年齢制限を持たせませんが、実状は35歳で線引きしているケースが大半です。
ましてや、異業種に転職するとなると、この35歳の壁を超えることは、ほぼ不可能に近いです。

これを実感したのはまだまだ後のことになりますが、ハローワークで50を超える紹介状をもらい、面接管との会話の中で痛感させられたことなので、おそらく誰にもあてはまることでしょう。

異業種への転職は20代まで。
遅くとも35歳までに考えないと、よほど高いスキルが無い限り、無謀になります。

40過ぎの私は、そんなことなどまだ気付いてもいませんでした。

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