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失業からの復活ブログ
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ハローワークに通っていると、聞きたくも無い話が飛び込んでくる。
『渡り』と呼ばれる失業者の話だ。

その名が示す通り想像つく人は多いだろう。
失業を経験していない人には、思いつかなくても無理は無い。

失業して、雇用保険の基本手当の受給中に職が見つかるとは限らない。
再就職できないままに、受給も終わってしまい、生活の糧を無くす人たちがいる。

そういう人を支援する為に、「訓練・生活支援給付金」というものがある。
これがどういうものかと説明すると……


「訓練・生活支援給付金」は、雇用保険を受給できない方(受給を終了した方を含む)が、ハローワークのあっせんにより基金訓練または公共職業訓練を受講する場合に、一定の要件を満たせば、中央協会から訓練期間中の生活保障として支給されるものです。
 
□ 「訓練・生活支援給付金」の支給月額
○ 被扶養者のいる方:12万円
○ それ以外の方:10万円 
 
http://www.kikin.javada.or.jp/01_kinkyu/pdf/02_01_01.pdf


……となっている。
つまり、指定された訓練を受ければ、最低でも10万円はもらえるということである。

失業の身から考えれば、実にありがたい制度であることに違いはない。
しかし、この給付金を渡り歩く人がいる。

別に手に職を付けたいわけではない。
アルバイトするよりも、パートに出るよりも、これに参加している方が楽であるし、きちんと給付金も手に入る。
だから、意味も無く利用させてもらっている。

…そういう声を聞くと、腹が立つのは私だけだろうか。

「訓練・生活支援給付金」の訓練機関を渡り歩く失業者を、『渡り』と呼ぶ。

農業には全く興味が無いし、やる気も無い、でも給付金があるから参加しているだけ……そういう声を聞けば、無意味なものに大切な資金を投じていることになる。
訓練施設には当然、対価が支払われている。
やる気が無い人を訓練する為に、多額のコストが支払われているのだ。
もちろんそれはすべて税金。

それなら何もせずに、生活資金を10万円渡した方が、安くつく。

無駄なことにお金を使うくらいなら、公的施設の草むしりでも応募して、それに対して賃金を払った方がいい。
汗水流して手にした賃金は、お金の価値だけない価値を持つ。

今の職業訓練のレベルでは、社会で強みになるだけのスキルは望めない。
パソコン教室に通っても、普通に触れるくらいのレベルになるのが関の山。

本当に興味がある人は、すでに勉強している。
間違っても無知識ではない。
「訓練・生活支援給付金」の選別は、そういうところで見極めないと、『渡り』はどんどん増え続ける。
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パナソニックの100%子会社となったパナソニック電工と三洋電機で『リストラ』が始まった。
国内で1万数千人が不要になると……。

どこまで続くのだろう。

これだけの数の雇用を確保するのは困難。

まだ30歳半ばくらいまでなら、受け入れ先も見つかるだろうが、40歳を超えていると受け入れ先に期待はできない。
どういう手段を取ってもリストラされるのを避けるか、自力で再就職先を探すか…になる。

東日本大震災の影響で、政府の雇用支援がそちらに重きを置かれるのは仕方がないとして、これだけ大きなリストラが始まれば、国内に与える影響も大きい。

平成23年3月分(速報)結果では、完全失業者数は304万人。
数値的には多少減ってはいるが、地震の為に、岩手県,宮城県及び福島県が除かれていることを考えれば、実数はもっと大変な状態であることは容易に想像できる。

中身をみると、失業者の中で世帯主が占める割合は大体3割。
単身の人が、大体2割。

自分が働かなければ生活できないのに、失業者の約半数がそうだという事実。

たくさんの人が苦しんでいるという事実は、未だに改善はされていない。

こに加えてさらに大きなリストラが起これば、状況は悪い方へ加速するでしょう。
依然として希望は見えてきません。
段々と体調が悪くなってきました。

運動もなるべくかかさないようにしていましたが、それも厳しくなってきました。
うつ病とは、こういうところから始めるのかもしれません。

気がつくと、笑えなくなった自分がいます。
以前なら大笑いしていたであろう場面でも、少しも笑えなくなりました。

心が病んでいくというのはこういうことなのでしょう。

怒りをぶつけるところがあったのなら、心はまだ健康でいられたのかもしれません。

物分かりが良い方が、心の病気にかかりやすいのかもしれません。

死んだ方が楽な気がします。

再びハローワークに通う日々。
もう何も期待していません。
せっかく勤められたのに、何故辞めたのかと言われても、説明する気力もありません。

貯金も底を尽きそうになっています。

ハローワークに通う交通費でさえ、大きな負担です。

仕事がない……。

選ばなければ、仕事はあるなどと、安易な言葉を口にする人がいますが、そんなに甘いものではありません。
確かに小遣いを稼げる程度の仕事はあります。
税金を引かれ、住民税や年金などを払えば、生活保護をもらった方がいくらか楽な生活だと思われるような収入のものばかりです。
低所得でも、働いている限り、保険料も年金もしっかり請求されます。
……働いていなくても、でした。

打つ手はありません。

家の中は暗いまま。

家族のだんらんは皆無。

あまりの申し訳なさに、一緒の居間にいることもかなわず、独りで部屋にこもるだけ。

自分が何故ここにいるのかさえ、わからなくなってきます。

失業を期に、うつになる人が多いのは当然のことでしょう。
社会は失業者に対して、あまりにも無慈悲です。
いきなり収入が無くなった人に対して、去年の収入から税金を算出するのは、絶対おかしい。
死ねと言われている気がします。

真面目に生きてきただけでした。

人の迷惑になるようなことは、一度もしていません。

……ただ、失業になった、それだけのこと。

それだけで死が頭をよぎるなんて……。

仕事をしていないと、人と接する機会は各段に減ります。
たまの休みなら、やることも多く、買い物にも出かけるのでしょうが、こう休みばかりが続いては無駄使いするわけにもいかず、なるべく家にいるようにします。
出かければ交通費もかかるし、余計な買い物をしてしまうので。

ですから、外に出ると行っても行先はハローワークか、近くの公園になってしまいます。
ただ近くの公園だと、人の目につきやすいので、自転車でなるべく遠くの公園に行きます。

もともと社交的な性格ではないので、意味も無く知人の家に行ったりもしませんし、何かのサークルに参加することもありません。

……そうしているうちに、今まであれだけ積み重ねてきた経験に裏打ちされてた自信は、簡単に崩れていきます。
本当に簡単に……。

いくら焦ってもどうにもならないことが分かっているのに、生活は苦しくなるばかり。

ハローワークでの職業相談も、当たり障りのない会話ばかりで、これといって進展するものはなにもありません。

そして……気がついたら、独りになっていました。

周りに誰もいないわけではありません。

でも、独りなのです。

失業という状態になって、最初は励ましていてくれた人も、もう疲れていたのです。

どうにもならない人に、いつまでも付き合ってはいられません。

マイナスのイメージが強い人よりも、プラスに行動している人のそばにいた方が、誰だって良いのです。

だから、誰も悪くはないのです。

……でも、独りになっていました。

もう誰にも相談はできません。

かけられる言葉は……「どうするの?!」 「どう考えてるの!」 だけでした。

その答えは、私にはありません。

だから、こうしてもがいているのに……。

面接会場に行くと、何度も顔を合わす方がいます。

向こうも気になっていたらしく、声をかけるとすぐに打ち解けることができました。
お互いに、自分の置かれている境遇がよく理解できるせいでしょう。

普通の工場作業や、清掃作業などの募集に、すごい経歴を持った方たちが応募されたりしていました。
それだけ再就職が厳しいという状況でしたが、なんとかしなければいけないという思いを、誰もが強く抱いていたのは事実です。

その親しくなった彼は同年代で、私と同じくらいの期間就職活動を続けていました。
ただ私よりも、少し神経質に見えました。

その彼がポツリと漏らした言葉に、私は言葉が返せませんでした。

震えるそうなのです。

面接待ちで、相手からの電話を待っているはずなのに、携帯が鳴ると手が震えるのだそうです。
極度の緊張と不安。
彼がどれだけ追い詰められているのかが、その一言で伝わってきました。

グループでの面接だったので、彼の隣で面接を受けました。

私はいつものように、はっきりと、自信を持って自分をアピールしましたが、彼は違いました。
どこか自信なさげで、泣きそうにも見えました……でも、一生懸命さでは、間違いなく一番だっと思います。

面接官からの質問に答えたのは、私がもっとも多く、面接官の反応も一番大きかったのは明らかでしたが、彼には勝てないと感じていました。

一生懸命で誠実であること、自分が面接官なら、間違いなく彼を選ぶからです。

帰りもずっと自信なさげで、『きっとあなたですよ』と私を励ましてくれた彼は、それ以後見なくなりました。

今頃はきっと不安と震えから解放されて、精一杯仕事に励んでいると思います。
彼が別れ際に言った一言
『話せて良かったです。独りだと不安で、今日もまともに話せていなかったかも……。ありがとうございました』

独りじゃ頑張れない時があります。

私も彼に助けられていたのです。
世間の人はうわさ好きです。
失業期間が半時も過ぎると、余計なことを聞いてくる人たちが出てきます。

『旦那さん、まだ就職してないの?』

『家にいて、何してるの?』

『仕事を選り好みしてるんじゃないの?』

妻も、そんなセリフを毎日のように聞かされていたようでした。
最初のころは聞き流せていた言葉も、来る日も来る日も毎日続くとストレスが大きなものに膨れ上がっていきます。

うちの家族は子供も含め、それぞれが不安を抱えていました。
これからの生活のことを考えると、不安にならない方がおかしい状況だったのですから。

そこに、周りからの興味本位での質問攻め。
妻はかなり参っていました。

……そして、『仕事がないなら、アルバイトでもなんでもすればいいじゃない!』と口を開いて、それから一言も何も言わなくなりました。

蓄えも底をつき始め、生活は楽ではなくなっていきます。

それなのに、保険料などは去年の収入から計算されているので高い額を請求されます。

もう逃げ道はないのです。

アルバイトをしても、失業保険からその分が引かれるので、収入は減ります。

妻の稼ぎでは、とても生活できないし、失業保険を足しても足りないのです。

家では、掃除も洗濯もできる火事はすべてこなしていました。

でも、それでは妻のストレスは改善されないのです。

毎日のように、ハローワークに通い続ける日々……一歩づつ近づいてくる家庭崩壊……。

どこにも逃げられません。

町民税の集金を、区長に委託する役場。
払いたくても払えない人もいる。
区長が区のすべての人から期限内にきちんと集めれば、区に補助金があるのだという。

……当然、区の住民からは反感を買う結果になりました。

払えないでは済まない状況を作り上げる役場。
失業者を、さらに追い込んでいきます。
失業して初めてわかることがあります。

普通に仕事をして…

普通に給料をもらい…

普通に生活を送る…

その普通に過ごすことが困難になるのが失業です。

収入は無くなっても、税金や公共料金の取り立ては厳しくやってきます。
決して自分だけが有利になろうという気持ちもないのに、地域からは白い目で見られ、立場を無くしていきます。

国を動かす政治家の中で、本当の失業の苦しさをわかっている人はいないでしょう。

だからここに書いていこうと思います。

いつか、誰よりも高みに登る為に……。
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