失業からの復活ブログ
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
面接会場に行くと、何度も顔を合わす方がいます。
向こうも気になっていたらしく、声をかけるとすぐに打ち解けることができました。
お互いに、自分の置かれている境遇がよく理解できるせいでしょう。
普通の工場作業や、清掃作業などの募集に、すごい経歴を持った方たちが応募されたりしていました。
それだけ再就職が厳しいという状況でしたが、なんとかしなければいけないという思いを、誰もが強く抱いていたのは事実です。
その親しくなった彼は同年代で、私と同じくらいの期間就職活動を続けていました。
ただ私よりも、少し神経質に見えました。
その彼がポツリと漏らした言葉に、私は言葉が返せませんでした。
震えるそうなのです。
面接待ちで、相手からの電話を待っているはずなのに、携帯が鳴ると手が震えるのだそうです。
極度の緊張と不安。
彼がどれだけ追い詰められているのかが、その一言で伝わってきました。
グループでの面接だったので、彼の隣で面接を受けました。
私はいつものように、はっきりと、自信を持って自分をアピールしましたが、彼は違いました。
どこか自信なさげで、泣きそうにも見えました……でも、一生懸命さでは、間違いなく一番だっと思います。
面接官からの質問に答えたのは、私がもっとも多く、面接官の反応も一番大きかったのは明らかでしたが、彼には勝てないと感じていました。
一生懸命で誠実であること、自分が面接官なら、間違いなく彼を選ぶからです。
帰りもずっと自信なさげで、『きっとあなたですよ』と私を励ましてくれた彼は、それ以後見なくなりました。
今頃はきっと不安と震えから解放されて、精一杯仕事に励んでいると思います。
彼が別れ際に言った一言
『話せて良かったです。独りだと不安で、今日もまともに話せていなかったかも……。ありがとうございました』
独りじゃ頑張れない時があります。
私も彼に助けられていたのです。
PR
この記事にコメントする